見どころ満載の新江ノ島水族館(えのすい)を徹底リポート!その魅力とは

神奈川県藤沢市にある「新江ノ島水族館」。片瀬江ノ島駅から徒歩5分というアクセスの良さに加え、周辺には江ノ島や鎌倉などの観光スポットも沢山あります。都内からは約1時間半ほどで行くことができ、ちょっとした旅行気分も味わうことができるとてもお得感が満載な水族館。

今回はそんな「新江ノ島水族館」の見どころについて館内のエリアごとに徹底リポートしていきます!

    C O N T E N T S

「新江ノ島水族館」へのアクセス(所在地、営業時間、入館料)

新江ノ島水族館
所在地:〒251-0035 神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
営業時間:平日 10時~17時(最終入場16:00)
休祝日 10時~18時(最終入場17:00)
休館日:なし(年中無休)
入館料:【大人】2,500円
【高校生】1,700円
【中・小学生】1,200円
【幼児(3歳以上)】 800円
※営業時間は時期によって異なります。
アクセス:小田急線片瀬江ノ島駅から徒歩5分

駐車場情報
県立湘南海岸公園中部駐車場(0466-35-0036)駐車台数356台
片瀬海岸地下駐車場(0466-24-0425)駐車台数200台
江ノ電駐車センター(0466-23-2441)駐車台数200台

片瀬江ノ島駅構内でクラゲがお出迎え

片瀬江ノ島駅を降り、改札方面へ向かうと一番最初に目に入るのが「クラゲの水槽」。大阪の地下鉄難波駅や横浜駅などにも期間限定で駅構内に水槽が設置されていましたが、2020年片瀬江ノ島駅にも改装工事に伴い、新江ノ島水族館の協力の元、クラゲの水槽が設置されました。

直径2mの円形の水槽には2.65tもの海水がゆっくり回転するように流れており、約40匹のクラゲが展示されています。

ちなみにこの水槽を施工したのは、水族館用大型アクリルパネルで世界シェア70%を誇る「日プラ株式会社」。美ら海水族館でジンベエザメが展示されている大型水槽を始め、世界約60カ国に納入している日本が誇るものづくりの会社です。

アクリルパネルと日プラ株式会社については、私も非常に興味があるので、また別の記事でご紹介します!

まるで竜宮城!2020年改装された片瀬江ノ島駅

今年改装されたばかりの片瀬江ノ島駅です。改装前も竜宮城の名称で親しまれていましたが、入り口は丸みを帯び、天守閣の存在感が増しました。

駅正面からはさきほどのクラゲ水槽を見ることができ、駅の中をクラゲが泳ぎ回っているかのようにも見えます。まさに海の中に存在するかのような「おとぎ話の竜宮城」へと進化。

新江ノ島水族館に到着!

とても開放感のある入口。屋根が入り口全体を覆うような作りになっているので、雨の日に並んでもそこまで濡れることはありません。また中央にはお祭り広場があり、クリスマスが近くなるとクリスマスツリーが飾られます。

ちなみに混み具合ですが、私は日曜日の午前10時頃に行ったのですが既に長蛇の列となっていました。水族館を出たのが13時頃、そのときには全然並んでいなかったので、午前中早くに行くよりもお昼頃から13時頃までの間に行くのがおすすめかも。

14時過ぎるとまた少し混み始めるようです。館内に関しては飲食エリア、お土産ショップを除けば人の並びの割にはそこまで窮屈に感じませんでした。

入場口の横にあるモチーフも可愛らしい

新江ノ島水族館の入場口から出口までの間に通ることがないのでスルーしてしまいがちですが、入場口横にあるクラゲのモチーフにもぜひ注目してみてください。

こっそりとクラゲが空を飛んでいます。可愛らしいのでぜひ撮ってあげてください。

徹底解説!「新江ノ島水族館」の注目ポイントはココ

入場口を上がるとウェルカムラウンジがあり、そこに新江ノ島水族館の歴史とフロアマップの案内があります。年間パスポートは、ウェルカムラウンジにて販売されています。

年間パスポートは入場料2回分なので、年2回以上来る方は年パスのほうがお得ですよ。

私が今回遊びに行った際には、ビックリマンと新江ノ島水族館のコラボがやっていました。

最近ビックリマンって色々な作品や場所でコラボしてますよね。すごい見かけるようになった気がします。キティちゃんやキューピーちゃんに次ぐ、コラボキャラになっていくのかも。

いきなり大水槽が登場!「相模湾ゾーン」

展示エリアは『相模湾ゾーン』から始まります。相模湾は暖流と寒流がぶつかる外洋の近くにあり、“海洋生物の宝庫”とも呼ばれるほど砂浜から深海まで様々な生物が暮らしています。相模湾の魅力をたっぷり伝えるためのエリアは、新江ノ島水族館のメインの展示ゾーンと言っても過言ではありません。

入り口から始まる最初の展示エリアは広く開放感があり、混雑している水槽を避けて見ることができる動線となっているので、ストレスを感じることもありません。

いきなり混雑しているとそれだけですこし気が滅入りますが、新江ノ島水族館ではそんな億劫感を感じることはありませんでした。

また入ってすぐに大水槽が見えるのもポイント。2階から全体を見渡すことができ、一気にテンションが上ります。

水族館はフロアマップがあっても、次のエリアにいつたどり着くのかがわかりづらいですよね。でもこうして目的となるものが見えると、安心してゆっくり回ることが出来ます。

水族館に行きなれていない人でも安心して回れる作りになっているように感じました。

大水槽を通り過ぎた先!裏側の小窓に注目

相模湾ゾーンは大水槽を中心に2階から1回へとスロープで降りていくような流れになっています。ちょうど入り口の反対側、水槽の裏側になると写真のように小窓で覗けるようになっているのですが、この小窓が凄かった。

約30cmほどの奥行きのある球体のアクリルガラスで、広角レンズのように水槽全体が見ることができ、立体感をより感じることができます。何気ない小さな展示空間にも工夫を感じますよね。

また大水槽では
・飼育員のダイバーさんと魚たちが触れ合う『うおココロ』
・水中のライブ映像から間近で魚をみることができる『フィンズ』
などのイベントも時間ごとに開催されています。

深海生物の飼育方法が興味深い!「深海Ⅰ」

大水槽横、相模湾ゾーンを過ぎると深海Ⅰエリアになります。写真で見ても分かる通り、深海Ⅰエリアは天井高は低く、他のエリアと比べるとすこし暗い。この圧迫感が深海の世界を表現しているかのよう。

新江ノ島水族館では、深海生物を長期育成するため、深海の環境を水槽内で再現しています。水槽がこうして赤く照らされているのも、実は魚の目を守るため

その他にも、深海で発生する硫化水素やメタンガスなどの化学物質も水槽内で再現していたりなど、何気なく目にしている水槽にも様々な技術が使われていることを知ることができます。

写真撮影スポットとして大人気!「クラゲファンタジーホール」

新江ノ島水族館の中でもっとも撮影スポットとして人気なのが『クラゲファンタジーホール』。“癒やし”がコンセプトになっている展示エリアです。

相模湾ゾーン、深海Ⅰゾーンと特に知って楽しむ展示が多いので、ここで頭をリフレッシュ!

クラゲファンタジーホール入り口からいきなり見える球体の水槽。この中でぷかぷかと泳ぐのは「キャノンボールジェリー」というクラゲ。実は食用にもなっているんだとか。


クラゲファンタジーホールではプロジェクションマッピングでの映像投影も行われています。11月に行ったのでこのときは紅葉が投影されていました。

色のコントラストが最高におしゃれだったのですが、ちょっとカメラが残念。暗闇に強いカメラがあるといいですね。

またクラゲファンタジーホールではプロジェクションマッピングを使用したイベント『海月の宇宙』も時間ごとに開催されています。

相模湾から世界に繋がる海の世界!「太平洋」

太平洋に生息する海の生き物を見ることができるエリア。色とりどりの海の魚や迫力満点の大きなサメも見ることができます。

サメの水槽はとても広く、岩礁などの装飾も一切ないのでゆうゆうと泳ぐサメの姿をじっくりと見ることができます。紫色の照明で照らされていると、なんだか怪しさ満点ですね。

サメって体の上側は立体感があるのに、下側は水平で真っ直ぐで、なんだか雲のような形をしていますよね。ちなみにイルカがサメを狩る時は、下からお腹を突くようにして弱らせるらしいですよ。

貴重な資料「皇室ご一家の生物学ご研究」

昭和天皇のヒロド虫類の研究、上皇陛下のハゼ類の分類の研究の貴重な仕様を見ることができるエリア。

実際の研究資料の他、研究対象であるヒドロ虫類の展示もされています。

神奈川県三浦郡葉山町には天皇皇后両陛下・皇族方のご静養の場として葉山御用邸があり、その御用邸から相模湾周辺の海を研究の場としていたそうです。

知られざるクラゲの生態にびっくり!「クラゲサイエンス」

昭和天皇のヒドロ虫類の研究に続くように、クラゲの生態について学ぶことができる『クラゲサイエンス』のエリア。

クラゲってどういう風に生まれて、どういう風に育つかご存知ですか。他の海の生物とは全く違う、とても独特な成長の仕方をします。

プヌラ幼生という小さい生き物が、ポリプというイソギンチャクのような生き物になり、自分のクローンを作り出して、ストロビラという生き物になります。ストロビラが分裂していくと、今度はエフィラという赤ちゃんのクラゲになり、それが成長すると私達が知っているクラゲになります。

水族館の人気者たちに心癒される「ペンギン・アザラシ」

少し頭を使った後は、可愛らしいペンギンに癒やされましょう。『ペンギン・アザラシ』エリアでは可愛らしいペンギンの姿やボールで遊ぶアザラシの姿を見ることが出来ます。

ちょうど目線の高さまで水位があるので、目の前でペンギンが泳ぐ姿を見られます。ものすごく愛らしい姿にずっと見ていたくなりますが、館内でもすごく人気の水槽。子どもたちに譲ってあげなければと、そそくさと次のエリアへと向かいました。

ちなみにこのペンギンの水槽では、えのすいトリーターがペンギンたちとプール内で一緒に遊び、個性や見分け方などを教えてくれる『ペングィーン!』というイベントも開催されています。

新江ノ島水族館の目玉イベント!イルカショー「きずな」

新江ノ島水族館のイルカショーの名前は『きずな』。新江ノ島水族館では世界で初めて飼育下におけるバンドウイルカの三世、四世、五世の誕生に成功しています。

人とイルカとのきずなが他よりも強いとも言える新江ノ島水族館。イルカショーは約30分ほどで、見どころはイルカたちの可愛い合唱と最後のイルカ3匹同時の大ジャンプ。

笑って、癒やされて、驚いて、とっても楽しいイルカショーです。

これだけ大きい水槽でイルカが勢いよく跳ねて水を飛ばすのにも関わらず、アクリルガラスはこの厚さ。しかもカーブを描いている。歪んでしまわないのかと不思議に思ってしまいました。

台風の日とかどうしているのでしょうか。水を一旦抜いたりしているのかな。そういう裏側もいつか取材できたらと思っています。

ちなみに新江ノ島水族館ではイルカと握手ができるイベントも開催されています。

ウミガメを取り巻く環境問題についても注目「ウミガメの浜辺」

屋外にて展示されているウミガメのエリア。たくさんのウミガメたちが自由にのんびりと泳いでいます。海で出会えたらもっとハッピーな気持ちになれるんだろうなあ。

ウミガメのエリアではそんな風に癒やされつつも、ウミガメの生態、ウミガメを取り巻く環境問題についても学ぶことができます。

身近な海の環境問題と言えば、ペットボトルやビニール袋などのプラスチックゴミ問題。ウミガメは雑食で海藻やエビやカニ類何でも食べますが、実はとくにクラゲを好んで食べる傾向があると言われています。

海に浮かぶビニール袋を食べて喉につまらせてしまうのも、クラゲと見間違えて食べてしまうからだそうです。

利便性を求めるのはとても良いことだとは思いますが、その裏側には必ず誰かや何かが犠牲になっている。地球に暮らしているという大前提を忘れてはなりませんね。

ここではウミガメに餌やりをすることができる『ウミガメにタッチ』というイベントが開催されています。

やっぱり生でみると意外と大きい!「カピバラ」

カピバラは新江ノ島水族館でも見ることができます。やっぱり生で見ると意外と大きいんですよね。

ところで、なぜ水族館でカピバラが展示されているのか疑問に思ったことはありませんか。

実はカピバラは泳ぐのが得意な水辺の生き物なんです。野生のカピバラは南アメリカのアマゾン川流域に生息しており、水中を素早く泳いで獲物を取ることができます。

陸の上の動物というイメージがありますが、陸海どちらでも対応できるアザラシやペンギンと同じような生き物なんです。

こちらでは『カピバラにごはん』というイベントも開催されており、カビバラにも餌やりすることができます。

日本初の有人潜水調査船にロマンを感じる!「深海Ⅱ」

深海Ⅱエリアではm機械遺産として認定されている有人潜水調査船『しんかい2000』が展示されています。

しんかい2000は日本初の有人潜水調査船で、1982年1月から2002年11月までの20年以上にわたって1,411回もの潜航を行ってきました。深度2,000mまで潜行することができ、通常潜航時間は 7時間、定員は3名で操縦者2名、研究者1名まで。

実際の操縦席の様子や深海調査研究の歴史、世界の潜水調査船について学ぶことができます。

ちなみに現在日本では『しんかい6500』という有人潜水調査船というものがあり、深度6,500mまで潜航することができます。

約2時間半で深度6,500mに達することができるそうですが、すこし恐ろしいですね。

愛らしい顔とキュンとする小さな指にときめく!「カワウソ」

最近YouTubeなどでも人気のカワウソ。新江ノ島水族館でも見ることができます。

愛らしい丸くて小さな五本指に、たまらなく可愛らしいあの“おどけない表情”。

午前中観に行ったのですがまだ出てきていない様子だったので、午後にもう一度観に行ったら……いませんでした。

今回は残念ながらお目にかかることはできず。ただ後ろを振り向くと、ちょこんと作り物のカワウソがあったので「もしカワウソが見れたとしたら」ということで作ってみました。

もしカワウソが見られたとしたら……

たぶんこんな感じだったのかな、なんて。

「新江ノ島水族館」で体験できるイベントまとめ

見るだけではなく触れ合うことができる、新江ノ島水族館で体験することができるイベントをまとめてみました。

・イルカショー「きずな」
・イルカとの握手(当面の間休止)
・プロジェクションマッピング「海月の宇宙」(当面の間休止)
・飼育員のダイバーさんと魚たちが触れ合う「うおココロ」(当面の間休止)
・水中のライブ映像から間近で魚をみることができる「フィンズ」(当面の間休止)
・飼育員さんによるペンギン解説「ペングィーン!」(当面の間休止)
・「ウミガメにタッチ」(当面の間休止)
・ウミガメショー「かめらいぶ」(当面の間休止)
・「カピバラにごはん」(当面の間平日のみ開催)
・「さかなにごはん」

残念ながら今はコロナの影響によりほとんどの体験型イベントは休止となっています。ただ水族館って見るだけですごく時間が掛かるので、ショーはショーでまた来たときに楽しみましょう。この期間は水槽に集中する!ということで。

ちなみに!なぜ新江ノ島水族館は“新”が付くのか

1954年に開業した江の島水族館。1957年には日本で初めてのイルカショーを開催し、1988年には世界初のクラゲの常設展示クラゲファンタジーホールも開設されました。

戦後10年で開業して、さらにそこから数年で日本初、世界初の挑戦をし続けてきたすごい歴史のある水族館なんです。

しかし建物の老朽化に伴い、2001年には建て替えが行われることとなり、2004年に新しく開業したのが現在の新江ノ島水族館。

新江ノ島水族館には戦後まもなくから、水生生物の育成と水族館の発展への挑戦を続けてきた『江の島水族館』という看板があったのです。

家に帰ってきてからも水族館を楽しむ方法

新江ノ島水族館のホームページでは、飼育スタッフの方々が日々更新しているブログ『えのすいトリーター日誌』や航海をして生物を採集、研究をしている方々の『航海採集日誌』などが公開されています。

水族館の展示だけでは知ることができない情報も、たくさん掲載されているので、ぜひ覗いてみてください。
えのすいトリーター日誌
航海採集日誌
えのすい壁紙ギャラリー

また新江ノ島水族館のYouTubeチャンネルでは、ライブ映像でのイルカショーや海の生き物の不思議な生態も動画で公開されています。

すこしでも外の気分を味わえるコンテンツとなっています。大きなスクリーンがあれば、最高ですね!

まとめ

都内からもアクセスが良い新江ノ島水族館。江ノ島もすぐ近くにあるし、すこし旅行気分を味わいたいという方にはすごくおすすめの水族館です。みなさんもぜひ足を運んでみてくださいね。

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